そもそも、水素の体内での驚くべき効果が発見されたのは酸化還元能力を、脳梗塞の治療・予防に生かすための医療の研究実験でした。
日本医大の太田成男教授は、酸化還元能力を医療に有効利用できると考え研究を重ねていたのです。
しかし、活性酸素の除去が認められたとしても、体内で役割も持っている活性酸素をすべて除去してしまったのでは問題がありますので、それが心配されました。
実験は、脳梗塞のラットに対し、水素ガスを2時間吸引させるというもので、吸引を行っていないラットに比べ、脳の損傷は半分以下に抑えられていたのです。
実験の結果、体内で有害な活性酸素だけを選択し、排除していく事が明らかになったのです。これまでも、抗酸化物質は多数存在していました。
しかし、「脳」という場所は、分子量の大きい物を排除する「血液脳関門」という壁を持っていて、侵入することができなかったのです。
ところが水素の分子量は、宇宙一小さく「血液脳関門」を通過することが出来るのです。
ですから、脳内で発生した活性酸素にも働きかける事が可能になり、今まで医療的治療が困難とされてきた脳内の病気にもアプローチできるという、水素と医療の新しい関係が出来上がりました。
この論文は、もちろん世界に向けて発表されました。
しかし、世界的医学誌「ネイチャーメディシン」の審査員達は、「こんな夢のような話があるはずがない、水素が選択的に有害活性酸素だけを除去するなんて都合がよすぎる」として、医療論文の再提出を求めてきました。
しかし、教授の研究論文は非の打ち所がなく、その効果の証明に反論する声は上がらず、世界的医学誌「ネイチャーメディシン」に堂々と掲載されることとなったということです。
文献はネイチャーメディシンの公式サイトで読者登録をすると読むことができます。(私は英語がサッパリ分からないので途中で断念しました・・・)
2009年9月にアメリカの医療科学誌「PLoS・ONE」に「パーキンソン病への治療・予防効果」についての実験研究結果が掲載されました。
パーキンソン病は、中脳の黒質緻密部、大脳の脳基底核にある神経が変性、脱落することで起こる脳神経疾患です。
残った神経細胞の中にレヴィー小体といわれる異常な物質が見られるのも特徴です。
パーキンソン病の症状
- 振戦
- 筋強剛(固縮)
- 動作緩慢
- 姿勢反射障害
- その他の症状(自律神経障害、突進現象、歩行障害、精神症状、他)
その他にもたくさんの神経症状があらわれます。
40歳以後、特に50~60歳代に症状が出始ることがほとんどで、活性酸素が原因のひとつとされている病気です。日本では難病に認定されています。
さて、水素の抗酸化メカニズムは2007年から研究がはじめられました。
実験は、純水を飲用しているラットと、水素水を1週間飲用したラットにマウスに、パーキンソン病の特徴である中脳の黒質緻密部の神経細胞脱落を発生させる。そのあと、さらに2日間純水、水素水を飲用させるというものです。
2日後に、神経細胞の脱落と、活性酸素の発生を測定すると、純粋を飲用していたラットは、神経細胞が脱落していました。
ところが、水素水を飲用していたラットは神経細胞の脱落が抑制されている事がわかりました。
さらに、脱落の原因とされている活性酸素によるDNAの酸化による損傷が抑制されている事も確認できました。
この実験・研究結果から、水素水がパーキンソン病、またその他の脳神経疾患の予防・治療に有用であるという事が確認されたということが断言できます。
今まで治療が困難とされてきた脳神経疾患への効果が明らかになり、医療はさらに進歩していこうとしています。
水素水と医療は、もう切り離す事ができない関係になったということです。
活性酸素の除去が、医療にも役立つなんてすごすぎますね。